早いもので三月も残りわずかとなりましたね。
いよいよ桜の季節とともに、富山県内でも「春祭」が始まります。
今日はお神輿(みこし)や獅子舞(ししまい)で賑う「春祭」について、ご紹介します。
~春祭~
祖神の辛苦を忘れることなく、氏子皆が信仰・宗派の別なく、氏神様の懐に抱かれ、
一つに和合してゆく生命の祭りです。
瑞穂の国 日本の祭りには、稲作りと深い関わりががあります。春には神様が山から
里に下りて来られ、秋の実りをもたらして下さいます。
やがて一年の収穫が終わると、再び山に帰って行かれるのです。
春のお祭りでは、山から神様をお迎えするための行事が中心として行われることになります。
現在でも「山行き」と称して桜の頃に山へ行き、桜の小枝を手折(たお)ってきて、
田の畔に立てるという習慣が今に伝えられている所もあり、「田遊び」と呼ばれる祭りなどでは、
稲作のしぐさを演じて、神々に豊作を祈る祭りの形式が残っている所もあります。