8月4日より7日にかけ、富山県神社庁主催 平成27年度「浦安の舞」講習会が開催されました。
講習会には当神社の巫女をはじめ、県内各地より小学生から大人まで約30名が参加致しました。
「浦安の舞」は2月17日の祈年祭、11月23日の新嘗祭をはじめ、
年5回の大祭で奉納されます。
『浦安の舞』
天地(あめつち)の 神(かみ)にぞ祈(いの)る 朝凪(あさなぎ)の
海(うみ)のごとくに 波(なみ)たたぬ世(よ)を
昭和8年の歌会始で昭和天皇がお詠みになった御製に、昭和15年=皇紀2600年を奉祝して、
時の宮内省楽長・多忠朝(おおの ただとも)氏が作曲振り付けされた優雅な舞であります。
昭和15年11月10日に全国の神社で一斉に奉納されてより、
現在も神前神楽の代表的な舞として奉納され続けています。
「浦安」とは心やすらかという意味で、古く我が国が「浦安の国」とも呼ばれたのは
風土が美しく平和な国であったからであり、
昭和天皇が世界と我が国の平安を祈られてお詠みになった御製であります。
本装束を著けた巫女が扇と鈴を手に舞うもので、前半の「扇舞」は、祝いの象徴である
檜扇の要(かなめ)を中心に開け行く「中心帰一」の世界を表現しています。
後半の「鈴舞」は、三種の神器を象った鈴を手に舞い、その清らかな音色が万物を浄め、
美しい響きが神と人との心のふれあい、喜びを意味しています。