4月10日午前10時より、再びめぐり来た春を喜び、自然の神々に感謝を捧げ、
豊作を祈るお祭り、「春季祭」を大祭式で斎行しました。
春季祭(春祭)は祖神の辛苦を忘れることなく、氏子皆が、信仰・宗派の別なく、
氏神様の懐に抱かれ、一つに和合してゆく生命の祭りです。
「瑞穂の国」日本の祭りには、稲作りと深い関わりがあります。春には神さまが
山から里に下りて来られ氏子の間を隈なく巡られ、秋の実りをもたらして下さいます。
やがて一年の収穫が終ると、再び山に帰って行かれるのです。
それで、春のお祭りでは、山から神様をお迎えするための行事が中心として
行われることになります。
現在でも「山行き」と称して桜の頃に山へ行き、桜の小枝を手折ってきて、
田の畔に立てるという習慣が今に伝えられている所もあり「田遊び」と呼ばれる
祭りなどでは、稲作のしぐさを演じて、神々に豊作を祈る祭りの形式が残っている
所もあります。