桜の季節も終わり、神社の周辺では田植えに向けて「田起こし」が始まりました。
「田起こし」とは、収穫後や稲を植える前の乾いた田の土を掘り起こし細かく砕く作業の事で、
明治初期までは、一年中水を湛えた湿田がほとんどでした。
現在、私達が目にする田んぼは「乾田」と言われるもので、稲刈りの後は水がありません。
これは、秋に田んぼの水を抜いて乾かし、春に深く耕して地力を向上させ収量を増やす方式で、明治時代に奨励されました。
5月になりますと田植えが行われますが、当神社の献穀田でも古式ゆかしく早乙女が田植えを行う「御田植祭」が行われます。